発達障がいについて私が感じていること

今週、三重県医師会が主催するメンタルヘルス対策フォーラムに参加させていただきました。

お二人の産業医の先生の現場での経験、事例を元にしたお話は、
自分の仕事をもう一度振り返り、
ここからどう活かすかを考える大切な時間になりました。

ここでは私の経験の中から注意・配慮していたことをお伝えしたいと思います。

まず一番最初にお伝えしたいのは、

「かもしれない」「その傾向がある」レベルで
人の噂をしない、決めつけないという姿勢です。

それが障がいであるかグレーゾーンであるのかその傾向はあるが定型発達なのかという判断を素人が知ったつもりレベルで判断して決めつけてしまってはいけないということです。

もし、そういう噂を耳にする機会があれば、
その話している人に是非尋ねてみてください。

それは本人から直接聞いた話なのか?
かもしれない話なのか?医師の診断がついている話なのか?
直接聞いた話であっても、人にしていいものなのか?(本人の同意・希望があるものか)ということです。

この問題は非常にセンシティブで、私たち現場にいた人間も
本人に自覚とその診断がついている場合も周囲に周知し協力を求める範囲を
本人と相談しながら徐々に対応していたからです。

本人の自覚がなく、周囲が困っている場合、噂話が大きくなって
本人がいじめられていると感じ相談室に駆け込んで来られる事がありました。

周囲の思い込みや決めつけが気づかないうちに態度に出ていて
本人がストレスを感じて参っていたケースもあり、
噂話だけでその後の対応を考えていない場合は本人の二次障害につながりかねないケースもあるのです。

今はいろんな発達障がいのセミナーなども開催されていますが、
知ったつもりで「あの人はその傾向がある」と言ってしまったことが
発達障がいであるかのように噂が流れてしまうこと、
本人の知らない間に周囲の認知が事実と違う方向に動いてしまうことは
絶対に避けたいところです。

そして大切なこととしてもう一つ挙げたいのは、
詳しく学んでいけば、私たち全てがその特性や気質をいくつも持ち合わせていて
生育歴の影響やその後の環境や人間関係で、
その特性や気質が強く出る場合と、そうでない場合があるということです。

もし仮に発達障がいであったとしても、適切な環境と理解があれば
その特性や気質は活かせるということです。

また、巷には自分の特性や気質をチェックするテストも多く出回っています。

私自身も気質コーディネーターとして人格気質やストレス気質などを研修やラインケアのヒントとしてお伝えしていく機会も持ってきましたが、

その時に必ずお伝えしていたのが

・あくまでも「今ここの状態」でありこの一つの視点で人は捉えられないこと。
・人は常に変化し続けているので1ヶ月後にチェックをすれば違いもあること。
・その時の人間関係や環境により変化し、特性や気質によっては適切な教育や指導でコントロールも可能であるということ。

上記を踏まえて、チェックを鵜呑みにして自分や人を決めつけないでいただきたいということでした。

また、発達障がいがあっても本人の自覚がないと
自己チェックが全く役に立たない人もいるので
最終的には専門医の判断を仰ぐことを基本としていました。

その場合も、養育歴や職場に入って面談を始めてからの経緯、また職場の上司から(過去の職場の上司も含め)のヒアリングをして多角的なエピソードを含んだサマリーを作成し、主治医に診断をお願いしていました。

要は本人に何らかの傾向があり自覚ができていても
コミュニケーションの問題でそれを正しく伝えられない場合もあったり
主治医の前でなかなか真実が伝えられないとい場合もあるからです。

時に頑なに同行受診を拒否されることもあります。

それでも、ここから勤めていただくために、その方を活かす環境をみんな模索していきたいことを諦めずに伝え、自己理解を深めるためのカウンセリングやリワークも利用して長い時間をかけながら結果として発達障がいの診断が降りるケースもありました。

そこからも上司や会社にどう展開していくのかも本当にケースバイケースで
全く一つとして同じように動く事例はありませんでした。

中にはどうしてもその社員さんの今後を考えた時に
健康管理規定や就業規則を踏まえ前例のないパターンで動く必要のある事例もあり、
その場合は人事総務も含めた話し合いを何度もしながら進めたものもあります。

もちろん前例がないと蹴られるケースもありましたが、
幸運なことに私が職場にいた頃は真摯に対応してくれる人事総務メンバーに恵まれていたので、
事例によっては今後増えてくるだろう予測もしながら敢えて前例を作っていく姿勢で試行錯誤して対応してくれたケースもありました。

また、本当に匙を投げたくなるようなケースでも
上司が転勤で変わったタイミングで上司が仕事の中で本人の活かせる部分を見つけてくださったことで
体の不調が治まってきて休まず出社できるようになってイキイキと働き始めたケースもあります。

発達障がいがあっても本当に人はふとしたきっかけで全く今までと違って上手くやっていける場合もあり、
自己理解と他者理解による大きな安心感が変化のきっかけになることを知った経験も多々あります。

ただ、どんな場合も軸はその本人であり、
あくまでも事実に基づいてご本人に不利益の無いよう配慮が必要ということです。

会社ではそこの配慮は細心の注意を払っていますが、
一旦そういう枠を出ると、人の話や噂とは怖いもので(汗)

私たちは自分自身にも必ず何かの特性や傾向があると踏まえた上で
そういう話を自分がされたらどうなのか?どうして欲しいのか、
相手の立場に立った時にどうするかという想像力と配慮は欠かせないなと感じています。

今回の講演の中でも子供たちの発達障がいも年々増え、様々なケース考えられ
オーダーメードで柔軟な対応がなされなければ支援が失敗に終わるだろうというお話があり、私たちの理解や姿勢のあり方はこれからはますます大切になりそうです。

そしてまずは自分の特性や気質を知り、理解するということが
他者理解に向けての最初の一歩なのかなと感じています。

この気質や発達障がいについてのお話は、今月のお話会でもできたらなと考えています。

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正看護師・第1種安全衛生管理者
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